この記事について
若者離れが深刻な建設業。
少しばかり職人さんの陰の努力を紹介させてください。
この記事で余計に嫌な仕事と思われてしまうかもしれません。
しかし、ものつくりの大変さ、努力を少しでもみなさんに知ってもらえたらと思っています。
やりがいがありますし、地図に残る仕事を完成させた達成感は格別です。
読んでいただいて、少しでも土木に興味を持っていただけたら嬉しいです。
今回紹介するのは冬のコンクリート仕上げ
普段目にするコンクリートの構造物。
壁だったり、ガードレールの根元の部分、家の駐車場、さまざまなところにあります。
コンクリートは簡単に説明すると、セメントと水の化学反応で硬くなります。
水を含んでいるので、氷点下になると凍ってしまいます。
凍ってしまうと、表面はガサガサになったり、化学反応がうまくいかず規定の強度がでません。
仕上がりの悪さ、強度低下を防ぐため、冬には対策をして施工をしています。
コンクリートのために暖をとる
一般的な対策はシートを張って暖をとります。
暖には、灯光器で照らしたり、ヒーターをかけたり、最近は減りましたが練炭なのどがあります。
正直、練炭は怖いです。私の現場では使ったことはありません。
風が入らないようにして、暖をとる。
段取りの手間、設置の手間、細かい努力を行っています。
仕上がるまで粘り強く待機
氷点下にならないよう、暖をとりつつ、コテできれいに仕上げます。
表面が硬貨しないと、きれいな面に仕上がらないので、現場事務所で遅くまで待機し、何度も撫でてあげます。
表面が硬貨がいまいちで水分が多いと、表面がボケてしまい、テカテカに仕上がりません。
写真の工事では、23時までかかってしまいました。
山奥の現場だったので、特に寒く仕上がるのが遅くなってしまいました。
これは遅い方ですが、だいたい19時~21時くらいにいつもなってしまいます。
何気ないコンクリートも物によっては職人さんの陰の努力があるのです。
最後に
今回は冬の陰の努力を紹介させていただきました。
余計に嫌な仕事と思わせてしまったかもしれません。
でも、その努力のおかげで、仕上がりが良く、丈夫なコンクリート構造物ができているのです。
大変ですが、とてもやりがいのある仕事です。
おやじの小言みたいになってしまってすいません。
少しでも土木に興味が出ていただけると嬉しいです。
職人さんお疲れ様です。
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